ギャンブルをテーマにした最高の日本映画といえば、おそらく1964年に制作された『乾いた花』でしょう。篠田正浩監督による日本版フィルム・ノワールとも言える作品で、刑務所から出所したばかりの村木というヤクザのヒットマンが描かれています。村木は違法カジノで出会った冴子という女に、もっと多くの賭け金を積むように唆されます。二人は日本の裏社会を共に渡り歩きながら、破滅的な関係に陥るのでした…。